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RRIとはロボットのエレベータ連携統一規格

Robot Revolution & Industrial IoT Initiative

​2024.12.23

搬送ロボット普及のために。

RRI「Robot Revolution & Industrial IoT Initiative」とはロボットのエレベータ連携統一規格


以前より日本はロボット大国であり、日本製のロボットが世界中で活躍しています。

二足歩行を世界で初めて成功させたのもHONDAです。

ですが日本製で活躍するロボットの多くが作業用アームロボなど工業用なのです。

 

農林水産省の「IFRのWorld Robotics 2021(PDF)」のデータよると

産業用ロボットは「食品加工」や「その他業務」では他のジャンルに比べ普及が進んでいません。

また同資料内のアジア諸国に限定したデータを見ると、日本のロボット普及成長率は5%と最下位をマークしています。

もちろんこれらのデータは搬送、デリバリーロボットだけでなく、ロボット全体の話ではありますが、新しいロボット活用のジャンルが形成されていること、そこに対し日本は遅れをとっている状況が見てとれるとも言えるかもしれません。

ロボットアーム

日本ではこのアームロボットなど工業用は強いですが、サービスロボットでは中国製が先を行っています。ファミレスで見かけるこのネコ型ロボット「BwllaBot」も中国製です。

日本で搬送ロボットなどサービスロボットが普及しない原因は導入、運用コストであると経済産業省は捉えている。

配膳ロボットから始まった昨今普及しつつある屋内用の運搬、搬送ロボット、デリバリーロボットは中国製が技術的にもシェアも先を行っています。

​例えば弊社で扱っているロボットではYunji社の「デリバリーロボットGOGO」や「オールインワンロボットUP」などは大手ブランドホテル様などを中心に世界で導入されています。

経済産業省による「ロボットによる社会変革推進計画」の「ロボット実装モデル推進タスクフォース」では資料の中では

「サービスロボットの普及が進まない理由の一つは、ロボットの導入・運用コストが高く、経済価値を十分に出せないことにある。ロボットの普及が進まないために、ロボットに係る技術の進歩が遅く、出荷台数が出ず、ロボット自体の価格、運用コストが下がらない、という負のスパイラルに陥っている、と考察した」と述べています。

 

搬送ロボット普及のネックは開発速度のアップや低価格であるとの結論。

そこからロボット側もエレベーター側も使える統一インターフェイスの構想が始まりました。

それがRRIです。

搬送ロボットの開発速度を上げ、価格を下げるために。

日本メーカーも搬送ロボット開発は各社取り組んでいます。

屋内用搬送ロボットにおいては現在エレベーターにも自動で乗れることが前提となってきており、エレベーター側のサーバーとの連携が必要となります。

 

エレベーター側サーバーのソリューションはメーカーごとに違っており、ロボットサーバー側で各メーカーに合わせるのが今のところ一般的です。なので連携に時間がかかります。不可のケースもあります。

 

ですが、それでは屋内用搬送ロボットは導入しにくいものになってしまいます。

その解決を目的とし開発されたRRIです。規定をクリアすれば各社利用することができます。

ロボット

サーバー

ロボット

エレベーター

サーバー

エレベーター

​各社共通で使える

インタフェイスを。​それがRRI​

統一インターフェイスですので、どのメーカー同士でも連携が可能になります。

ロボットとエレベーターの連携ソリューション開発期間を短縮することができ、さらに開発コストの削減による低価格化など多くの問題を解決できます。

 

配膳ロボットからスタートしたサービスロボットですが、屋内用のおいては病院、ホテル、工場。マンションなど利用領域は広がっています。

棚タイプだけではなく、棚や掃除機などモジュールを載せ替え一台で多用途に使えるタイプ、走行部のみのとし大きなカゴなど運べるタイプなど種類も多様化しています。

RRIはサービスロボットの普及や開発の促進に向け、産学が一体となり技術力を押し上げる取り組みなのです。

 

RRIは経済産業省による「ロボットによる社会変革推進計画」により、産学が連携して技術や人材を育成する事業の一つ「ロボット実装モデル推進タスクフォース」に含まれます。

詳しくは下記サイトをご覧下さい。

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